さっくりできるアドベンチャーゲーム。 雰囲気もよく出てて、オススメ。 ちなみに映画のランポとは、ストーリーは全く別物です。

1994年公開された映画「RAMPO」をベースにしたオリジナル・アドヴェンチャー・ゲーム。 よくアニメや映画が公開されると、「柳の下のドジョウ」を狙って、ムービーやストーリーを流用しただけの粗悪なゲーム化作品が乱造されがちですが、このRAMPOは全く違います。 映画のシーンを利用しているところも一部ありますが、ゲームのために有名俳優が実写取り込みの演技をしているため、映画とは全く別の新作「RAMPO」として出来上がった、豪勢な作品です。 映画RAMPOは黛りんたろう監督バージョン、奥山和由監督バージョンと2種類が公開されていますが、私的にはこのゲーム・バージョンのほうが、映画より遥かに面白かったです。 ゲームの構成は「夢見館の物語」の超進化版といえるもので、CGによる江戸川乱歩(竹中直人)の視点からゲームが進んでいきます。 狂言回しで横溝正史(香川照之)が出てくるのですが、イイ味出してます。 懐かしい日本の雰囲気の中で、今では伝説的な有名作家ふたりが、「ホームズ&ワトソン」のごとく猟奇と怪奇の世界に踏み込んでいくストーリーです。