一人プレイよし。4人プレイよし。競馬の予想する側にもなれるし、ジョッキー自身にもなれるという変わったゲーム。最近の競馬ものは馬の育成が多いが、これは自らがジョッキーになれることでコース上での駆け引きや戦略も楽しめる。そしてやはりこの時期のゲームでおなじみの連打が勝敗を分けることもある。

今のゲームはよく知らないのですが、このころのナムコのゲーム(ファミリーシリーズ)はかわいい物が多かったように思います。 このゲームもグラフィックといい音楽といい、かわいくてたのしいです。 ゴール前の歓声やゴール時の口笛みたいな音などはファミスタから流用してるみたいで、この辺もそちらを知ってる身にはたのしく感じました。 ゲームとしては、1位をとりたいのですが、1位で走り続けると画面の前に行き過ぎてアイテム獲得が難しくなるし、障害物を飛び越えるタイミングをつかみにくくなります。 このへん、始めは難しいように感じましたが、慣れてくると駆け引きバランスの良さを感じました。 もし中古で買ってやり始めたばかりで、難しいと感じたら、エクスプレスなどのスピードのある馬を選ぶとやりやすいかもしれません。 色々パラメータがありますが、スピードがあると少ない鞭で速度が上がり、結果スタミナも減りにくいのでそちらもカバーできる感じです。 また、障害物は少し早めにジャンプすると飛び越えやすいです。 なれてクリアできるようになって来たら、弱めのお馬にして再挑戦などというやり方で長く遊べるかもしれません。 始め、コンティニューがあればいいのにな、と思いましたが、なれるとまぁ一発勝負でもなんとかなるし、緊張感があって良いかな、とも思いました。 一点だけ、純粋に勝ち馬投票モードだけでもゲームができたら更に良かったのになと思いました。 (ゲームをしながらなら投票モードも楽しめます)。 とにかく、いま見ると(良い意味で)ちょっとしょうもない感じも含めて、かわいくて愛らしい良いゲームだと思います。

初のジョッキーゲームで、G1ジョッキーやギャロップレーサーの原型と言えるでしょう。 ファミコンゲームらしく、システムはいたって簡単で、ボタン連打で加速、障害物をジャンプの2つの動作で成り立っています。しかし、このシンプルなシステムが実にはまります。 なんで皐月賞やダービーが障害戦なんだ、というつっこみはなしで楽しめますよ。

このゲームも、二人同時プレイが出来るのでやっぱり対戦プレイが面白いです。 ゲームの内容は、馬主になって馬を育成するのではなく、タイトル通り、ジョッキーとなって馬を操縦して一着を目指します。 アイテムによって一応少しだけ、馬を育成出来ます。 馬には性格があって、スタミナタイプやスピードタイプなどあります。 あまりムチで馬をシバキまくるとスタミナが無くなるので注意。

家族とか、友達とか、みんなで競いあうと、みんなでハマれる、常識ではありえないゲーム。 このゲームを見ていると、今のゲームは何かが違った方向に行っているような気がしますね。 考えさせられるのです。マシンのグラフィック性能、容量だけでよいゲームが作れるとは限らないという手本ですね。 プアーな性能しかないファミコン時代にこんなに楽しめる名作があるのです。 シンプル・イズ・ベスト。実に奥が深い。ファミコン本体又はファミコンのシュミレーターがあれば、遊べます。