EVE The Lost One&DESIREバリューパック

「イヴ ザ・ロストワン&デザイア バリューパック」は セガサターン(SS)用ソフトとして、メーカーのイマディオより、1998年5月7日に発売された アドベンチャー(ADV)のゲームジャンルに区別される作品です。発売当時の定価は9,800円だったようです。作品自体の知名度があまり高くないなのか、レビューもあまりみかけませんが、人によっては印象に残るソフトだと思います。

『イヴ ザ・ロストワン&デザイア バリューパック』は、1998年5月7日にイマディオ(イマジニア)よりセガサターン用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲームです。この商品は、同社の人気アドベンチャーゲーム「イヴ ザ・ロストワン」と「デザイア」の2本をセットにしたもので、どちらも2人の主人公の視点からシナリオを進めるマルチサイトシステムを搭載しています。 「イヴ ザ・ロストワン」は、「EVEシリーズ」の2作目で、後に直木賞を受賞する桜庭一樹(山田桜丸名義)が脚本を担当しました。キャラクターデザインや絵コンテ、作画は野口征恒が手がけています。舞台は1作目『EVE burst error』の3年後で、内調捜査官の桐野杏子と謎の人物SNAKE(スネーク)の2人の主人公を操作しながらストーリーを進めていくマルチサイトアドベンチャーです。 「デザイア」は、元々パソコンで発売されたゲームの移植作です。こちらも2人の主人公のシナリオを進めるマルチサイトシステムを採用しており、セガサターン版ではグラフィックがリメイクされ、キャラクターボイスとアニメーションが追加されています。シナリオも当時の倫理規定に合わせて若干手直しされています。主人公の視点ではボイスが付かず、視点が変わると初めて声が聞こえるという仕様です(例えば、アルバートはアルバート編ではボイス無しで、マコト編ではボイス有りになります)。 このゲームの魅力は、緻密なストーリー展開と、2人の主人公の視点から物語の真相に迫るマルチサイトシステムにあります。プレイヤーは異なる視点から物語を追体験し、それぞれのキャラクターの背景や動機を深く理解することができます。また、セガサターン版ではリメイクされたグラフィックや追加されたボイスとアニメーションが、物語の没入感をさらに高めています。本作は、アドベンチャーゲームファンには見逃せない作品です。