パニック映画の様な事故によって閉じ込められた施設から脱出するストーリーです。 シナリオの最初のうちはよくあるギャルゲーみたいな感じで個別エンドが有りますが 話を進めていくとなにやら怪しい方向にストーリーは進んでいきます。 その謎を知ると誰もが驚く内容です。 ぜひネタバレなどを読まずに遊んで見て欲しいです。 私はネタバレの無い攻略サイトを見て話を進めましたが それでもクリアまで35時間ぐらい掛かったのでボリュームは有る方だと思います。 高速スキップが有るのでやり直し等も特に苦痛ではなかったです。 クリアした時にすがすがしい気分にさせてくれたゲームです。 このゲームの評価が高い理由も納得しました。

PS2版もリリースされていますが、どちらかといえばDC版の購入をおすすめします。 PS2版には無い「ビジュアルメモリのアイコン」や「同メーカー過去作品の追加シナリオ」「高速スキップ機能」「PC用壁紙」「CDプレーヤー再生時の警告メッセージ」などのおまけが充実しています。 シナリオはとても練りこまれたもので、最後の最後で大きな驚きを覚えます。 見かけ上は「恋愛アドベンチャー」ですが、どちらかというと「アドベンチャー」ですので、偏見を持たずに多くの人にプレイして欲しい作品です。

最後までプレーしてがらりと評価を変えてしまうことになったこの作品はすごい。途中までのプレー評価は最低だったのだがラストエピソードの怒濤の伏線回収には圧巻。 本当にレビュアーとして最低なのだが、わたしは以前最後までこの作品をプレーせずにギャルゲーの烙印をつけ最低の評価下したのだが、なんとも恥ずかしい話だ。 以前のわたしのようにギャルゲーだと思い勘違いしている皆にプレーして欲しい。 まんまと騙されて欲しい、そうこの作品はギャルゲーの枠にはめるものではないのだ。 小説や映画でこのような経験を得られるとは思わない、この作品はゲームでしか出来ないことを実現している素晴らしい作品だと今では思う。 本当に自分で自分が恥ずかしいのだが、これからも公平な目で偏見などを捨てレビュアーとして正しい評価を皆に伝えたいと思う。

天国にもっとも近くて遠い場所、海洋テーマパーク「レミュウ」で繰り広げられる物語は、まさに帯にあるキャッチコピーが示す内容そのものであり、前作に繋がるキーワード「キュレイ」を核とした謎と驚きと仕掛けの妙、錯綜する人間関係、そして感動とに彩られた世界がそこにはあった。 前半?中盤にかけて物語のスタイルをつかむまでプレイヤー視点が混乱しやすい点と、中だるみの感がある点、そしてキャラクターの言動がギャルゲー的&それすらも逸脱気味な点、これさえ乗り越えられれば、謎が謎を呼び、それらが最後に一つに収束していく最上のカタルシスをプレイヤーは味わうことが出来るだろう。 この作品単体で楽しむことはもちろん出来るが、物語中に出てくるちょっとした設定や「キュレァ」への解釈を考えると、出来ることなら前作「Never7 -the end of infinity-」をプレイしてからこちらに臨んでもらいたい。 前作の設定を踏襲しつつ、さらに大風呂敷を広げて、それをきちんと畳むことの出来た傑作と言えるだろう。