バズー！魔法世界

「バズー!魔法世界」は スーパーファミコン(SFC)用ソフトとして、メーカーのホット・ビィより、1993年7月23日に発売された ロールプレイング(RPG)のゲームジャンルに区別される作品です。発売当時の定価は9,800円だったようです。作品自体の知名度があまり高くないなのか、レビューもあまりみかけませんが、人によっては印象に残るソフトだと思います。

『バズー!魔法世界』は、ホット・ビィが家庭用ハードRPGとしてリリースした3作目であり、同社の最後の作品となっています。タイトルからはコミカルなバカゲーのように思えるかもしれませんが、実際は全くそんなことはなく、シリアスな中世ヨーロッパ風の世界観に魔法要素を加えた、王道のファンタジーRPGとなります。 ストーリーはゲーム史上最高レベルの素晴らしいもので、緻密に練り込まれた世界観が楽しめます。主人公が父親が高名な魔法使いであると知り、魔法を学ぶために冒険に出るという目的がはっきりしており、プレイヤーを引き込む展開も魅力です。 魔法の設定も非常に緻密であり、8系統に分かれた魔法それぞれに8つの魔法が存在し、それぞれの効果が細かく説明されています。これにより、戦略性が高まり、戦闘がより深みを持って楽しむことができます。 美麗なキャラデザインとキャラクターグラフィックも魅力的で、物語の進行に応じてキャラクターの年齢も変化していくという細かな演出もあります。 しかし、ゲームシステムには問題があります。戦闘時間が長く、敵との距離を考慮して戦わなければならないという面倒な点や、バランスが悪いと感じるプレイヤーもいます。また、魔法の燃費が悪いため、しっかりレベルを上げておかないと戦闘が難しくなります。 全体的にストーリーや世界観の深み、キャラクターデザインなどが素晴らしい作品です。ただ、ゲームシステムやバランスには改善の余地があるため、人によって評価は分かれると思います。