HOOKの美少女ゲーム、「オレンジポケット」のピオーネソフトによるコンシューマ移植版。 18禁要素は消えたため、Windows版における凄まじくノリのよいエロさは消えたが、キャラクターの立ち具合と「田舎の王道ラブコメ」としてのエピソードの面白さは維持されているため、楽しめる。 移植としては、Windows版の内容を非常に忠実に移植しており、評価できる。 このあたりは、PS2版である「リュート」と同様。 DC版である「コルネット」の新要素の目玉は、ヒロインとしての「川並ころね」嬢の追加。 非常に健気な娘ではあるのだが、残念ながらPS2版の源ありか先輩のインパクトには負けてしまっている。 同じ学年である黒崎恵留嬢や七緒美典嬢との絡みも少なめで、何というか、やや物足りない。 というわけで、評価は「星4つ」。

HOOK作のPCゲーム、オレンジポケットが、ピオーネソフトからコンシューマー移植されます。それがこの作品、オレンジポケット -コルネット- 。同時に、PS2版 -リュート- も発売となります。ピオーネソフトは、加賀テック株式会社、エムスリイエンタテインメント株式会社、河本産業株式会社の3社が2004年1月から開始するPC美少女ゲームのコンシューマー移植事業の新ブランドで、Ciel作品の「アフター」を皮切りに、オレンジポケットが第2弾となります。さて、オレンジポケットの最大の魅力といえば、おそらく、生き生きとしたキャラクターたちではないでしょうか。ヒロインは言うに及ばず。個別シナリオに入ったときにも、その他のヒロインはサブキャラとして生きてきます。また、ヒロイン以外のサブキャラもしっかりたっていて、物語に深くかかわってきます。主人公の親友、奥村崋山。崋山の妻、立花柊。クラス担任の空木朋佳をはじめ、すでに故人である崋山の祖父なども深くかかわり、生きています。東津久田という田舎町を舞台にした、個性的な友人たちと過ごす楽しい日々。そんな中、ふと気がついた、それぞれの切ない、感動的なストーリー。今回新たにヒロイン、川波ころねを迎え、彼女がどのような物語を作っていくか。十分に期待できる作品だと思います。