侵入者を罠にはめたときやコンボが成功したときの達成感は格別。 前作と比べるとゲーム性が一段とアップしている感じです。 ダークな雰囲気なのにおもしろいところもいいんですよね。 選んだ選択肢で物語が変化するところもグッド。

刻人(ときひと)という超人を守るために、建物に侵入する人間を倒す少女を操作するゲームです。 登場するキャラクターの動きが変な時もありますが、それが気にならないほど面白かったです。 慣れると、同じ敵と戦う時でも接近したり離れたり、わざと弱い武器だけ使って時間をかけて倒したりしてました。 やっているうちに、戦う舞台の各部屋に「必殺出来る位置」のようなものが見つかると思います。 心情的にあまり倒したくない敵もいたり、敵によっては倒さなくても次のステージにいける場合もありますが、多く倒すほど点数が上がって、強力な武器を早く手に入れられます。 敵の倒し方などによってエンディングが4つに分かれます。 哀しいストーリーと美しい音楽を堪能できる作品でした。

このシリーズ?の最初の完成形がこれだと思います。 ゲーム的には難しい方だと思います。 一応ストーリー分岐などもあり、ラストが違ったりしますが、やはりやるなら全員やる!のが良いかと。 最初は単純なトラップさえ上手く敵にヒットしません。 コンボなんて無理だ!なんて思えます。 ところがだんだん上手くなってくると10ヒットコンボなんて当たり前の様に出来てしまいます。 トラップ同士の相性みたいなのがありますから、どうしても繋がらないものもあります。 威力重視から見た目で笑えるものから色々揃ってます。 ここでこれで、敵がああなるからあそこであれで、あそこで発動したから、今度はこれで・・・なんてトラップの配置やコンボを考えるのが楽しくて仕方なくなります。 敵は無残にやられてるのに笑いさえ起こります。アハハっとか笑いながらプレイしてたりします。 まあゲームの世界ですから、こんなのもアリかと思いますが。 最後のあたりは、このトラップは効かないとかって言う敵も出てきますし、異常にスピードのある敵とかワープする敵とか出てきて、かなり焦りますが、トラップゲーの元祖完成形としては、良い出来だと思います。 古いゲームですが、だからこそやってみるのも良いかと思います。

1998年発売、テクモ社のPSゲームソフト、永遠に生きる青い肌をした刻人といわれた人種、それがこの世界の人間の支配者、ポリゴンにリアルな人物の顔つけという仕上がりに時代を感じます、主人公はまだ未熟ながら支配者となるべき刻人である少女、彼女の務めは刻命館を訪れる人間達を罠にかけて殺す事!、一体なぜ、その様な事を!?、リアルな画面でゲームを進めてゆく事でその驚愕の理由を知る事となるのです!、実に個性的なダンジョンゲームに仕上がっています。

前作の刻命館よりこちらのほうが圧倒的に面白いです。 刻命館は、「アイデアは良いんだけど・・・」という感じのゲームだったのですが、影牢は刻命館をベースにかなり洗練されたゲームになっていると思いました。 刻命館の続編というわけでもないので、刻命館をプレイしたことがない人でも全く問題なく楽しむことが出来るゲームです。 グラフィックのポリゴンや、操作性などはやはり昔のゲームだなぁと感じてしまう部分もありますが、ゲームの楽しさを損なうレベルではありません。 難易度もほどほどで、クリアまでに要するプレイ時間などもちょうど良いと思います。