PIZZICATO POLKA －縁鎖現夜－

『ピチカートポルカ 縁鎖現夜(2800コレクション)』は、PC版の人気ミステリーアドベンチャーゲーム『PIZZICATO POLKA 彗星幻夜』の移植作品です。この移植版では、主人公の妹である琴梨のシナリオが新たに追加され、新規ムービーやテーマソング、さらには30枚以上の新規イベントCGも加わっています。 物語は、アルプス山脈の麓に位置する観光都市「ヘクセンブルク」を舞台に展開します。主人公の鼓達也は、古都の民俗学を研究するために留学することになります。しかし、彼の留学の真の目的は、数ヶ月前に消息を絶った先輩である生島静香を探すことでした。ヘクセンブルクに到着した達也は、そこで謎の連続少女殺人事件に遭遇し、事件の解決に向かいます。 ゲームの魅力は、魅力的なキャラクターたちと緊迫感あふれるストーリーにあります。新たに追加された琴梨のシナリオも物語に深みを与え、プレイヤーを物語の世界に引き込みます。さらに、新規ムービーやテーマソング、そして追加されたイベントCGがゲームの没入感を高め、プレイヤーを魅了してくれます。 本作は、ミステリーアドベンチャーゲームが好きなプレイヤーや、充実したストーリーと魅力的なキャラクターが好きなプレイヤーにお勧めの作品です。 また、本作は先にプレイステーション2で発売された『ピチカートポルカ 縁鎖現夜』の廉価版となります。

徐々に攻略できるシナリオが追加され、事件の核心に触れていくタイプのゲームです。最後のシナリオをクリアすると総プレイ時間は24時間ぐらいだと思います。 最近散見されるような、複雑な世界設定はないため、比較的気楽にプレイできるのではないでしょうか。難解な用語や漢字もほとんど登場しないため、そういう意味ではやさしいゲームだと思います。画面上での文字も比較的読みやすく、バックログの文字の大きさや見易さは非常にありがたかったです。ただ、ひらがなが多すぎる感は多少否めないかもしれないです。 音楽自体も世界観に調和しており良いと思います(いつの間にか頭の中でループしていています)。欲を言えば、もっと曲が欲しいところです。 CGもバラエティに富んでいて、非常に楽しめました(コメディ調のイラストが可愛らしい)。 神秘的かつ現実的で、平和な世界を描いたゲームのように見えますが、実際は、他者に対する偏見や畏れ、人間の弱さなどを考えさせられる内容だと思います。 かなり安価で入手できるようなので、それなら充分価値はあるのではないでしょうか。

シナリオが重いせいか、難易度が高めと思われがちだが、KID作品の中では難易度は低い方。 キャラクター・CG・音楽がピカイチ。またクリアするたび、誰のシナリオがオープン(攻略可能)したのか教えてくれる。 サスペンス要素を持ったただのギャルゲーではなく、戦争・民族間の差別といった、現代でも抱えている問題をゲーム中に入れている。 クリア時間も程々で、繰り返し楽しめる数少ないギャルゲーのひとつ。 唯一残念なのは、ウェイトレス姉妹・女刑事・管理人さんが攻略対象外(隠しイベントでCG有り)。そのため星をひとつ減らした。