当時は珍しいファンタジー世界を題材にしたナムコの縦STG。MDの縦STGといえば「武者アレスタ」や「タツジン」などが有名だが、フェリオスはまた違った魅力を持つゲームである。 【グラフィック】 ギリシャ神話あたりから引っ張ってきた大勢のモンスターたちは不気味だがどこかコミカルで憎めない。グリフォンやメデューサ、ケルベロス、セイレーンなどの定番の敵がナムコらしいデザインで出てくるのは見ていて楽しい。また、ラスボスに捕らわれているヒロイン、アルテミスの様子は面クリ後に毎回、表示されるのだが、ゲームを進めるごとに少しずつ露出が増えていく(ラスボスに脱がされている?)よくわからんが脱衣麻雀みたいで面白いアイデアだ。戦いの舞台ジも空中に浮かぶ神殿や火山地帯、酷寒の地、異次元など変化に富んでいるだけではなくそれぞれ雰囲気があり、飽きさせない。 【音楽】 ファンタジー世界らしく不気味でありつつ美しい旋律を持つ曲が流れ、それぞれの場面によく似合っている。特に火山で流れる暑苦しい曲のあとに酷寒の地でいかにも寒そうな曲が流れるメリハリのきいた展開は出色。曲ひとつひとつの質が優れているわけではないが、ぴったりマッチした雰囲気が素晴らしい。 【バランス】 ありがたいことにMDのSTGの中では難易度は低い方だ。歯ごたえがないわけではない。最初は苦戦するが、慣れてしまえば誰でもノーミスでクリアできるレベル。一部で少々やっかいなボスもいるがパターンを構築すれば楽勝だ。弾幕もほとんどないので弾除けの技術はとくにいらない。 【まとめ】 美しい音楽と映像でファンタジーな世界をしっかりと描き、易しすぎず難しすぎず、絶妙なバランスでまとまっているため、万人におすすめできる良作である。

アーケード版と比べると、拡大縮小がないとかアルテミスの声がヘンとか色々不満点はありますが、画面も綺麗だし、BGMも良いし、良作です。 グラディウスみたいにオプションが2つ付く、縦スクロールのシューティングです。

アーケードの拡大縮小画面とぐるぐる回る部分がカットされていますが、当時としては良く出来ていると思います。