スウィートホーム
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💡 アマゾンでのレビュー
幼き頃の思い出
私が小学生の頃、何故かこのゲームが友達の間で流行った。友達の家に集まり、皆んなでワイワイと謎を解きあったり、「デンデンデン…」とエンカウントシーンを盛んに真似したり(『ふりむきおとこ』が人気だった)、仲間を一人一人殺して、エンディングを全種類見たり…。どうしてあんなに熱中したのか? 当の映画は誰も観た事が無かったのに!! で、ある日私が親に頼んでビデオを借りて来てもらい、友達を集め観賞会を開いたが、皆一様に私も含めて、「ゲームとここが違う」だの、「はんしんおとこって田口?」だの、とにかく芳しく無い反応だった。そう、既に基準がゲームの方になっていたのである。 後年、バイオハザードが発売された時も友達同士でワイワイ楽しんだが、このゲームと同じチームが作ったと知るのは勿論もっと後。バイオのヒットでこのゲームの名前が出てきた時、「あぁ、あれか」と思い出された。 発売当時は今ほど評価もされていなかった様で、おもちゃ屋で投げ売りされていたのを手に入れたのだが、子供というものは正直に面白い面白くないで評価するもので、「あの監督が!」「あの作品の!」とかの前置きからの評価をなるべくしないように心掛ける根っこを私に作ってくれたゲームだと思っている。 数年に一度、このゲームと、それに熱中した幼き日々を無性に懐かしく思う事があるのでここに書かせて頂いた。 ……小学生の思い出のゲームがスウィートホーム……。
生涯ベストゲーム
「大ヒットしなくてもいい。プレイヤーの記憶に残るような、スウィートホームの続編を」という一声でバイオハザードが作られたのは有名な話(「バイオハザードを作った男たち」より)。 怖い。 ストーリー、グラフィック、演出、台詞、敵キャラ、そして音楽、怖い。ただ、怖い。そしてその怖さと緊張感が一体となって生まれた奇跡のようなゲームだ。 ストーリーひとつとっても、発売から20年以上経つにも関わらず「山村とは?」という大きな謎をいまだに残している。 グラフィックも直感的に怖い。人形も怖いし、ナタを振りかざして襲ってくる「ナタおとこ」「狂人」など、もう、トラウマものである。 個人的に一番震え上がったのは初めて敵キャラ「ひと」と出会った時だ。この「ひと」との戦闘の演出、「ひと」がなぐりかかってくる際の奴の行動はもはや俺の人生に結構影響している可能性さえある。それほどまでの怖さだ。 音楽ももはや異常といえる。特に暖炉の火が消えてからの地下の音楽ほど恐ろしい音楽を、聞いたことがない。発電機のある庭の音楽も、ゲーム中おそらく10分ほどしか聞くことはないだろうが、プレイしてから何十年経ってもはっきりと思い出せるほど。 多くの謎を知ってしまえば2度め、3度め以降はHPや回復アイテムなど、余裕を持ってプレイできるかと思う。だからこそ、ファーストプレイが最も面白いと思う。バイオハザードが好きな人で、この作品にまだ触れていない人は幸いだ。 屋敷内には間宮夫人が身に着けている隠し回復アイテムも存在する(ちなみに自力で偶然発見した)。そういったものを探す楽しみもあるだろう。 この作品についてはいくらでも語ることができる。人生で最高のゲームは何か?と聞かれれば迷わずこの作品を挙げる。
お家に帰りたい……
原作は同タイトルの映画から。バイオハザードの元になったゲームとして有名ですね。FCのロールプレイングゲーム、自己犠牲と母性愛が主軸のお話です。 難易度ですが、ゲーム序盤はかなり高めです。辛いかもしれませんが、我慢してそこを乗り越えて欲しいです。発電機にガソリンを入れて屋敷を明るく照らした頃、ゲームの魅力に取り憑かれている事と思います。 作品中、舞台である屋敷の主が書いた日記が出てきます。幸せに満ちあふれた日常から、だんだんと恐怖と狂気に汚染されていくその様子。ストーリーの進行と相まって、人の情念の重さをこれでもかと見せつけられます。 登場する敵キャラクターの目を背けたくなるような姿や、外の嵐や木々、屋敷の家具、ちょっとした暗がりの描き方一つをとっても、ファミコンとは思えない程に丁寧に描かれています。 演出も毎度心臓を掴まれます。扉を開ける軋み音、イベント等の画面の切り替え時は画面から本物が出てくるのではないかと。戦闘BGMも「恐怖と美」が共存していて、コントローラーを持つ手を止めて聴き入ってしまいます。 霊感の全く無い自分ですが、大好きなこの作品の話を誰かにすると、大なり小なり怪奇現象?が起こる様を長年見てきました。攻略本やパンフレットなどをごっそりコレクションしていた時期があったのですが、間宮邸の悪夢ばかり見るので睡眠不足で手放しました。自分とは相性が合ったのでしょうね。 2020年の真夏の深夜、突如レビューを書き直さなければという思いに突き動かされています。何かが起きそうでビクビクしています。屋敷の住人達がまた自分を呼んでいるのかもしれません。 くたびれてしまった今の自分には「こころのちから」は出せそうにありませんが、張ってみます。もしよかったら、一緒になかまを組みませんか?入口で待っていますね。
当時の技術で考えると
・バイオハザードのスタッフが作っていたということで、バイオっぽさが物凄く伝わってくるゲーム ・ファミコンとは思えない音楽、グラフィックのクオリティの高さ ・特に音楽については、電子音だけでよくぞここまで作ったと思う程 ・生存者の数によってマルチエンド、このあたりも時代を先取りしている ・ファミコンとは思えない程システムがかなり複雑+斬新 ・キャラが死んだらそれまで、蘇生はなしというストイックなゲーム性、回復アイテムの数も限定されており、無駄のない動きが必要となる ・「ぎぶあっぷ」というコマンドの存在 ・戦闘中や、バッドステータス、ワナにはまったときなどに仲間を呼べるというシステム。 ・キャラ毎に特殊能力が決まっており、個別に操作できる、5人中MAX3人PTなので、片方は3PT 片方は2PTとなる ・難易度はかなり高め、自分がこれをはじめてプレイしたときは小学生だった、かなりの難易度でクリアはできなかった ・版権の関係で絶望的だそうだが、リメイクできるものならして欲しい。
夫人よ安らかに
まみや夫人は本当に悪い人だったのだろうか? 子供の頃にやった時は何の感慨もわかなかったが、大人になった今ならよく分かる。 最後の対決の時も、「悪霊退散!」と思うより先に、少し気の毒になってしまった。 ストーリーも恐怖演出(特に音楽)も、ファミコン中期のものとは思えないほどよく出来ており、やや高めの難易度がこの作品をより一層面白いものに仕上げている。 バイオの元ネタになった話もある意味有名だが、今似たようなものを作ったとしても、ここまで怖いものはもう作れないでしょう。 あの時代の、あの粗いドット絵の、あの音源だったからこそ全てが引き立ち、成り立ったという不思議なゲームです。
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